核の傘 2022 7 10

書名 破れたアメリカの「核の傘」
著者 日高 義樹  かや書房

「そもそも核の傘は存在しなかったか」
 10年近く前だったか、
日高氏の著書で、
「ソ連崩壊後の核軍縮という流れのなかで、
リベラルのクリントン政権が、
米英がウクライナを守るという約束によって、
ウクライナから核兵器を手放させた」ということを知りました。
 しかし、ウクライナを守るということは、
アメリカがロシアと戦争することになり、
それは第三次世界大戦を意味しますので、
アメリカは世界大戦を覚悟して、
ウクライナを守ることはないので、
口約束の一種だったかもしれません。
 もしかすると、同じように中国は、
ロシアに協力することはないかもしれません。
 経済規模で考えれば、
ロシアの経済は韓国程度です。
 そういう市場規模を守って、
欧米市場を失うのは損だと、
中国は考えるでしょう。
 市場規模で考えれば、
ロシア市場よりも、
欧米市場のほうが魅力的に見えるでしょう。
中国は損得勘定を最優先するかもしれません。

ウクライナの悲劇 2021 12 26
 国際ニュースでは、
ウクライナのニュースが多い。
 この国では、選挙のたびに、
政権が親欧派になるか親露派になるか、
揺れ動いていると言ってよいでしょう。
 欧州は、NATOの東方拡大を考えているのですが、
ロシアからみれば、そういうことは認めないでしょう。
 もし、ウクライナがNATOに加盟すれば、
ロシアは、アメリカと国境を接するようなものです。
 おそらく、ウクライナに、
アメリカが主導するNATO軍の基地ができるでしょう。
 それでも、ウクライナ国民は、
欧米の経済的な発展を見て、
EUやNATOに傾いていくでしょう。
 しかし、ロシアは絶対に認めないでしょうから、
そこに戦争の可能性が大いにあります。
 そもそも、ウクライナの悲劇は、
核兵器を手放したことから始まるのです。
 ソ連崩壊後の核軍縮という流れのなかで、
リベラルのクリントン政権が、
米英がウクライナを守るという約束によって、
核兵器を手放させたのです。
 しかし、このような約束は、
プレイボーイが女性の耳元でささやく
甘い約束のようなもので、
アメリカで政権交代があれば反故にされます。
 多くの日本人は、
ウクライナは気の毒だと思ったでしょうが、
実は日本とウクライナは境遇が似ているのです。
愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ。


























































































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